オリックス、スペインの再生エネ事業者を買収 1000億円
オリックスはスペインの再生可能エネルギー事業者のエラワンエナジーを買収する。2021年6月までに発行済み株式の8割を取得する。買収額は、エラワンが予定する増資分も含めて約1000億円の見込み。オリックスは太陽光発電所の運営で国内最大規模。成長余地が大きい海外の事業拡大につなげる。
エラワンは欧州を中心に14カ国で風力・太陽光発電事業を手がける。これまでに原子力発電所で約3基分に相当する発電容量2900メガワット分の発電設備を開発し、1万メガワット分以上の計画がある。主力の風力発電から太陽光に事業を広げ、北米や南米への進出を増やしている。オリックスからの資金調達で規模拡大を加速し、設備の共同購入による費用減も見込む。
オリックスは国内で約1000メガワットの太陽光発電所を運営し、国内では最大規模の事業者だ。土地の取得や事業の許認可、設備の建設など発電事業に関わるノウハウを生かし海外展開の拡大につなげる。
9月にはインドの再エネ大手に約1000億円を出資し、発行済み株式の2割強を取得すると発表。海外の再エネ事業者に過半出資するのは今回が初めてで、今後はエラワンを通じて海外企業を買収することも想定する。
オリックスの再生エネ事業の収益は新型コロナ禍でも堅調だ。20年4~9月期の部門利益は141億円と、前年同期比で66%増えた。ホテル運営や航空機リースといった事業の不振を補っている。
各国が脱炭素に向けた政策を打ち出すなか、日本企業の海外進出も増えている。三菱商事と中部電力は3月に、洋上風力に強みのあるオランダの電力会社を約5000億円で買収した。
引用:日経新聞 https://www.nikkei.com/article/DGXZQODF253230V21C20A2000000?unlock=1
環境や女性の社会進出など、遅れが目立つ日本。
資本的な買収だけでなくマインドも取り入れることができればいいですね。