1999年に制定された「死亡禁止令」
時は20年以上前になりますが、アンダルシア地方、グラナダやシエラネバダの南部にあるランハロン(Lanjaron)という都市で衝撃的な法令が交付されました。
参考記事:The town where death is not allowed
ランハロンはミネラル豊富な水源を有し、健康長寿の街として知られていました。
そんな街で墓地のキャパシティーがいっぱいになり、その拡張工事の遅延により問題となります。
当時の市長ホセ・ルビオ(José Rubio)は「死を禁止する」というまさかの法令を発表します。
ランハロンはスペインでも最も高齢化の進んでいる地域とされており、まさにブラックジョークであると揶揄されました。
また、この法令をジョークだと受け流せかった高齢者を中心に、多大な混乱を招きます。

GARCIA
スパニッシュジョーク。。。
ヨーロッパで「横展開」!?
なお、このような類似の法令はヨーロッパの他の地域でも発令されることとなります。
フランスのル・ラバンドゥー(Le Lavandou)、イタリアセッリア(Sellia)でも墓地不足や人口減少への注意喚起の意味で死亡禁止令が発令されました。
しかし、ランハロンのそれは「健康長寿の街」として知られている街で行われたことからよりニュースとしての価値があったものと思われます。
そして、多くの批判を受けながらも、「社会問題をクリエイティブな形で広く知れ渡らせる手法」として取り上げられました。
同時に、温泉や有名な水祭りとともにこの町の「名物」となったのです。
炎上商法みたいですね。

FRANK
対岸の火事ではない日本
このような法令、日本では想像もできないことですが、現在人口の30%が65歳以上になろうとしている時代です。
そろそろ日本も、本気で解決策を考えないといけませんね。

FRANK
クリエイティブにいきたいね!
セクシーに解決しよう

GARCIA